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近畿で私立中入試始まる 全男子校で3教科受験可能に(産経新聞)

 近畿2府4県の私立中学校の入試が16日、スタートした。今年は、これまで受験科目が4教科(国語、算数、理科、社会)必須だった大阪、京都府内の男子校が相次いで社会を除く3教科制や4教科の選択制を導入。これにより近畿の全男子校で社会科を除いた受験が可能になったが、関係者からは「受験生確保には致し方ないが、社会科を軽んじてほしくない」という声も上がっている。

 関西の私立中の受験科目をめぐっては、4教科必須が多い女子校に比べ、男子校は兵庫県を中心に3教科受験が主流。数年前から3教科受験に切り替える動きが強まっていた。第一ゼミナールの稲葉雅也氏は「負担の少ない3教科受験にすることで、受験生の確保を狙う私立の生き残り策の一環」とみる。

 難関校として知られる大阪星光学院(大阪市天王寺区)は今回から3教科と4教科いずれかの選択制に。同校は「基本的には4教科が望ましいが、幅広く受験生を得るため3教科受験を目指す受験生にも門戸を開いた」とする。最近は、志願者数もほぼ横ばいだったが、今回は効果もあってか、志願者が昨年度より111人も増えたという。

 京都の難関校、洛星(京都市北区)も今年から選択制に。同校も「他校に合わせた方がいいと判断した」という。

 ただ、こうした「社会科離れ」が進む傾向を懸念する声も。豊中市の履正社学園豊中で社会科を担当する鳩岡文法教諭(51)は「社会科は単なる暗記ではなく、人間生活につながる重要な科目。学力のバランス的にも社会科の勉強は必要」と指摘している。

 16日には近畿の146校の中学のうち128校で試験が行われた。今回から社会科を除いての受験も可能になった上宮(大阪市天王寺区)では緊張した表情の130人が試験に臨んだ。

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